2004/03/22
耐震性に優れたタイプをお奨めします
ガラス製の防煙垂れ壁はデザイン性に優れており、多くの場所でご使用いただいています。
しかしながら、地下街や商業施設等、不特定多数の人が集まる場所に設置されるケースが多いことや、火災時に煙の拡大を防ぐという目的から、人体の頭上に設置されるものであるため、万一ガラスが破損して脱落した場合には、大きな事故になることも考えられます。
板硝子協会の会員3社では耐震性を考慮した構造を備えたタイプ(地震の揺れによる柱・壁と垂れ壁とのズレを吸収する構造を有し、また万一割れてもガラスが脱落しにくいタイプ)をご用意しておりますので、このタイプを採用されることをお奨めします。
■設計・施工にあたっての留意点
・垂れ壁の高さや割付け幅には制限がありますので、設計される際には製造会社のカタログや資料等をご参照ください。
・ガラス防煙垂れ壁を取り付ける下地の構造が、地震時にもガラスの重量に耐えられるものであることをご確認ください。
・大地震時にはガラスが破損する可能性もあります。万一破損してもガラスが脱落しにくいように、「支持金具に緊結した下部フレームを通し、フレームとガラスを接着する」ことを推奨致します。
・垂れ壁のガラスと柱・壁の取合い部は地震の揺れによるズレを吸収する構造としてください。特に柱・壁と天井が一体構造ではなくズレが生じる構造の場合には、ご注意ください。
■ご使用にあたっての留意点
・スキー板、棒など長いものを持った人が通行する可能性がある場合は、ガラスにぶつけないように注意喚起をお願いします。