防犯ガラス
防犯合わせガラス(CPマーク)
- 空き巣狙いによる被害が増えています
防犯は、戸締まりだけでは完璧ではありません。
ご存知ですか、空き巣狙いによる被害が年々ふえていることを。空き巣狙いや事故はどのようにして起こるのか。どんなガラスを選べば防げるのか。住まいと店舗、目的が違えばその種類も違ってきます。
ぜひあなたの暮らしに必要なガラスを知って、大きな安心を手に入れてください。居室やベランダの窓。空き巣狙いは、窓ガラスを破って入ってきます。
空き巣狙いは、他人事ではありません。1年間に日本全国で10万件もの事件が発生しており、今後さらに増加傾向にあるといわれています。被害額も1事件あたり平均、住居で25万円強。
加えて、50万円以上の事件が増えており、被害額はますます高額化しています。
侵入経路を調べてみると、住宅の場合、1階では窓からの侵入が最も多く、80%という恐るべき数字がでています。2階でも居室やベランダなどの窓からの侵入が90%を占めており、窓は施錠の有無に関わらずもっとも狙われやすい場所といえるでしょう。
そしてこれら窓からの侵入手口は「ガラス破り」がトップで55%。これは窓ガラスを破り、手を差し込んでクレセントを外すという方法で、音を出さないようにこじ破ったり、時間をかけないようにバールやハンマーで打ち破ったり、ドライバーの先端を使って突き破ったり、やり方もいろいろです。
空き巣狙いは窓を狙っています。まず、そのことを知ってください。そして、一般の窓ガラスがいかにもろくて頼りないものか、この事を知ることが、防犯の第一歩です。店舗が狙われるのは、閉店後。手口も打ち破りなど、手荒になってきています。
店舗などの金庫を狙った侵入盗も、ますます増加傾向にあります。
住居をターゲットとした空き巣狙いと比べこちらはより狡猾な犯行スタイルが見受けられます。
出入り口のドアや腰高窓、トイレの高窓が侵入口として狙われ、施錠部付近のガラスをドライバーでこじ破り、バールで突き破ったり、侵入方法も多岐にわたっています。ガラス破りの侵入手口も、住宅がこじ破り主体に対して、店舗はバールやハンマーで一気に打ち破ってしまうケースが多いようです。
破壊音をあまり気にせずガラスを破壊し、住人や警備員が駆けつける前に、目的を果たして逃走してしまう。
それは一般住居を狙ったものよりも更に計画的で、犯行のための知識に長けているといえます。 - 防犯合わせガラスの効力
5分間で窓ガラスを突き破ることが出来なければ、73%の泥棒は侵入をあきらめるといわれています。
ますます巧妙に、乱暴になってきている窓からの侵入盗。これらの手口になぜ防犯合わせガラスが効力を発揮するのかをお話ししましょう。
窓ガラスにはごく一般的なフロートガラスをはじめ、火災対策用の網入りガラス、断熱用複層ガラスなどさまざまな種類があります。しかし、これらさまざまなタイプのガラスも、防犯という視点から見るとあまり期待できません。
ドライバーを使ったこじ破りでテストしてみると、数秒からせいぜい数分で開穴できてしまいました。
空き巣狙いが侵入するに際して、どれくらいの時間があれば侵入をあきらめるかという調査では下記のグラフのように、5分間かかれば73%もの者が断念するという結果を得ました。
つまり、ドライバーにも、ハンマーにも、通常のガラス(単板)よりある程度の時間持ちこたえることのできるガラスを採用すれば、空き巣狙いを防ぐことができるのです。そんな理想のガラスが、防犯合わせガラスです。これは2枚のガラスの間に柔軟で強靭な特殊中間膜を挟んで加熱・圧着したガラスで、ガラスを割ることはできても、中間膜が貫通を防ぎます。
防犯を目的とした場合は、中間膜の厚さは、一般住居では30milないし60milのものを、店舗用としては90milのものをおすすめします。これにセキュリティシステムを連動させれば、侵入対策としてより高い安心を得ることができます。
全ての出入り口に強靭なガードマンを配備させるのと同じくらいの効果を、防犯合わせガラスは持っているといえるでしょう。 - 防犯建物部品共通標章(CPマーク)の紹介
官民合同会議が公表する「防犯建物部品目録」に公表記載された防犯ガラスのみ、CPマークが貼付できます。
※ 防犯 = Crime Prevention の頭文字CとPをシンボル化しています。
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