- 台風による破損
-
一般的なガラス
- 地震による破損
-
一般的なガラス
- 衝突事故による破損
-
一般的なガラス
一般に、建物に使用されるガラスは十分な安全性を備えていますが、
大地震や台風などで想定を超えた力がかかると破損してしまう場合があります。
災害時に窓ガラスが破損して破片が飛び散ると、
ケガなどの二次被害につながる恐れがあり、避難の妨げにもなります。
中間膜の厚み | 呼称 |
---|---|
60mil以上 | |
30mil以上 60mil未満 | 安全合わせガラス |
30mil未満 | 合わせガラス |
「防災安全合わせガラス」は一般社団法人 板硝子協会の会員である
AGC(株)、日本板硝子(株)、セントラル硝子プロダクツ(株)が製造する合わせガラスの共通呼称です。
実際に起きたガラス破損の被害
2016年4月に発生した熊本地震では、最大震度7を観測。
本来は避難所となる益城町大型展示ホールは、 前震で自宅住戸が損壊した被災者が避難していたが、 本震でホール棟の窓ガラスが破損して落下、 またメインエントランスの風除室に使用されていたガラスも破損し、 出入り口として使えない状態でした。
その他、 建物自体も大きな被害を受けたため、 避難者が建物内に入れないため、 屋外駐車場に停めた車や、 テントを張っての避難生活を余儀なくされていました。
-
エントランスの風除室。 ガラスの被害が大きい...
-
出入り口上部のガラスが破損して、 ぶら下がったままになっている...
小中高等学校
防災安全合わせガラス 普及率
国が定める災害時の一般避難所は、全国に約67,000カ所あり、その約50%は公立小中高等学校で占められています。
避難所は、被災者を守るための高い安全性が求められますが、小中高等学校での「防災安全合わせガラス」の導入はわずか約2.6%※。災害時に窓ガラスが破損して破片が飛び散ると、ケガの危険があるだけでなく、避難所として使えなくなってしまいます。児童生徒はもちろん、地域住民の安全を守るためにも、小中高等学校への「防災安全合わせガラス」の導入が急務となっています。
出典:機能ガラス普及推進協議会「公立小中高等学校の体育館(一般避難所)における安全ガラス普及状況」2020年より。
この普及率には「安全合わせガラス」及び「合わせガラス」の導入も含みます。
施工事例をご紹介
-
学校
大震災を乗り越えたまちを支援
学校体育館に安全合わせガラス東日本大震災でもっとも大きな被害を受けたまちのひとつ・石巻市。避難所として約400人もの住民を守った市立中学校の体育館に安全合わせガラスが寄贈された。市民の高い防災意識とうらはらに、入れ替えられたガラスの性能はいまだ知られていないという。多発する災害を免れ得ないこの国の安心安全に寄与する防災安全合わせガラスを、より一層周知普及していかなければ…地域を担うガラスプロショップの熱い思いも込められた事例を紹介する。
石巻市立蛇田中学校体育館
詳細はこちら -
公共建築物(市役所など)
過酷な被災体験を生かせ
町の施設に防災安全合わせガラスを導入災害史上に残る豪雨災害に見舞われながらも人的被害ゼロだった福岡県添田町。近年、大型化し頻度も上がり続ける自然災害の再来を念頭に、指定避難所となる公共施設の窓を防災安全合わせガラスに入れ替えた。
そえだドーム 詳細はこちら
行政と民間が「起こってからでは遅い」と力を合わせ、平時からの高い防災意識づくりと建築的対応で町民の命とくらしを守る。安心安全な故郷をめざす小さな町の取り組みを追った。
防災安全合わせガラスの
寄贈募集について
機能ガラス普及推進協議会では、防災安全合わせガラス普及活動を推進しており、学校施設への防災安全合わせガラスの採用を目指す自治体に対し、避難所に指定されている学校などへの「防災安全合わせガラス」の寄贈活動を行う予定です。
機能ガラス普及推進協議会の活動主旨をご理解の上、ご希望の自治体様は下記の応募フォームよりご応募ください。